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紙のおはなし

紙を漉く 7 (道具)

日本の誇る紙漉きの技術を 数回にわたって ご紹介してきました。

紙漉きに限らず いろんな職人さん達の技術が これからもず~っと
受け継がれていくといいなあと思います。

そして もうひとつ。
私が 伊野町の濱田さん宅を訪ねた時に 感じたことがあります。
それは ものを創る方たちの技術だけでなく その道具を作る方たちの
技術も受け継がれていかなくてはならないんだ という事。

紙漉きも 紙漉き職人だけでは 紙が漉けないんですよね。

その道具を作る職人さんが 絶対必要なんです!!

 

簀1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これは 紙を漉くときに使われる 簀桁(すけた)。

 

竹ひごを使って編まれた簀(す) を 桁(けた)にはめて
使います。簀を編むには 強靭な生糸が使われ 一定間隔で糸の締まり
具合を均一にしなければならないそうです。
桁は 原料を汲み込んだ時に水平になるように わずかに山形
に湾曲させてつくるんだそうです。

濱田さん宅では おばあちゃん(濱田さんの奥様)が いろんな
話を聞かせてくださいました。

簀を編むには とても時間がかかること。
とても細かい作業で お孫さんが苦労されていること・・・

良い紙を漉くための命でもあるのだから 絶えず修理をしなくては
ならないのでしょう。
職人さんにとっては 道具が基本!は当たり前のことなのでしょうが
私は つい紙を漉くほうにばかり目を奪われ 道具のことを見落として
しまうところでした。

 

籠 修理

  そして 紙漉きの前の繊維を採る
  作業に使われるのがこの籠。
  きれいな紙を作るために 籠に
  繊維を入れ 川の水に漬けて
  塵を取り除くのだそうです。
  確かな記憶ではないのですが
  この籠を作ってくれる職人さんが
  今は日本に3人しかいらっしゃらない
  と聞いた気がします。

  こうして 修理を重ねながら大事に
  使うのですが 

  とても強く竹を編んで作るものなので 

                          相当の力仕事なのだと

                          おっしゃっていました。

 

 

まだ 日本に機械漉きが入ってくる前は 和紙作りをする職人さんが
いっぱいいたのですが どんどん 数が減ってしまったそうです。
「若いときは 和紙作りだけでは なかなか生計が立てられず 
 前を流れる 仁淀川の鮎を取って 子供達を育てたんだ」
と話してくださいました。

それから少しずつ 典具帖紙の良さが認められ 望む方たちも増えて 
今があるのだそうです。

私のような第3者は 簡単に 伝統を受け継いでいって欲しい!
と言ってしまうけど
生計を立てられる状態でなければ 受け継いでいく人が減ってしまう
のは当然のことなんですよね。

紙漉きに限らず 伝統や技術って 私達が その価値に気づいて 
大切に感じることが 一番必要なことなんだと実感しました♪

 

数かぞえ

 

 漉き舟(すきぶね)の横に

 付いていたもの。

 漉いた紙の数を数えるための

 ものかなあ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

道具1

  いろんなところで 

  竹が使われていました。

  この使い方に なんか
  感心してしまいました。
  「竹なんだあ~」って。

  揺すったときに しなって
  くれるんですね。

 

  関係ないかもしれないけど香港で 

  高層ビルの足場がみんな竹で組まれていて

  びっくり! したことがありました。

  竹って スゴイ☆ 
 

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