紙を漉く 5 (土佐典具帖紙)
「流し漉き」で漉きあげた和紙は 薄くても とっても丈夫!!
高知県を産地とする和紙 「土佐典具帖紙」は
「蜻蛉(かげろう)の羽」と称され 手漉きの和紙では 世界一薄くて丈夫な紙と言われています。
この技術は 国の重要無形文化財にも指定されているんです。
数年前に訪れた 高知県伊野町。
ここには 典具帖紙の紙漉き職人として 人間国宝に認定された濱田幸雄さんがいらっしゃいます。
紙を漉いているところを見せていただけるというので 訪ねました。
残念ながら 濱田さんは体調を崩され お会いできなかったのですが
その技を受け継ごうと努力されているお孫さんが 「まだまだ 未熟ですが・・・」と言いながら
紙漉きを見せてくださいました。
水と樹皮の繊維 そして「ネリ」であるトロロアオイを しっかりと攪拌します。
何度漉いても同じようにあがる 激しい水の動きが とっても綺麗で感動しました☆☆☆